2006年8月8日火曜日

HTMLコーダーのキャリアパス

主にコーディングスキルとマネジメントスキルの2軸に分けられる。

コーディングに関しては流し込みからレイアウトが困難なページのCSS設計までできるのかというコーディングの能力軸と、仕様を理解する、デザインを理解するという仕様把握力と、スピードの軸に分けられる。

マネジメントは、大規模、短納期、新技術、メンバーのスキル、顧客のスキルといった様々な制限がある困難なプロジェクトをこなせるのかというスキルの軸で分解できる。


HTMLコーディングの研修パスも含めて、コーディング能力軸を分解してみる。

  1. HTMLの理解 ex.ノートパッドでHTMLを書く
  2. 各種タグの理解 ex.p, tableなど
  3. CSSやマークアップが決まったフォーマットに原稿から流し込みができる
  4. HTMLのマークアップがわかる、決められる
    設計があれば画像を素材から切り出すことができる
  5. 色やマージンなどの基礎的なCSSが理解できる
  6. 2カラムなどの基礎的なレイアウトをCSSで構築できる
    画像を切り出す設計を行うことができる
  7. floatや絶対配置などを使用して自由にレイアウトを行える
  8. 各ブラウザのバグや印刷プレビュー表示の癖に通じており、ブラウザ間で見た目をそろえるコーディングができる
という感じの流れかと思う。

Level.3までは流し込みを行うことができる、Lever6までは修正を行うことができる、Level8で新規設計を行うことができる という権限になるかとおもう。

さて、仕様把握力とは何か? それは仕様書やサイトマップ、原稿を見つけ、理解し、修正を追っかけているかどうか、PSDのレイアウトを正確に再現しようとするか(マージンや整列など)といった正しいHTMLを書く力である。わからないことがあったら洗い出して、ヒアリングする能力も含む。

  1. 素材を指示されれば管理して流し込みを行うことができる
  2. 必要な素材がそろっているかどうかを判断して、問題解決をすることができる
    PSDからマージンや整列を正確に再現することができる
    メールの修正依頼を正確に実行することができる
  3. 仕様書やPSDの意図を理解し、指示が曖昧な部分の仕様を類推することができる
    指示が曖昧な部分をヒアリングすることができる
  4. 必要であれば仕様書を書くことができる
という感じになるだろうか。
そのほかコーディングを行うのであれば、必要なアビリティは以下のようにいろいろとあるだろう。ブレストベースで。
  • タッチタイピング
  • ショートカットを活用しているか
  • DreamWeaverを使いこなしているか
  • 英語のスペルミスを起こさないか
  • MacとWindowsでファイルのやりとりをできるかどうか
  • 多少のフォントに関する知識
  • FireworksやImageReadyを使えるか
もちろん報告、連絡、相談、タスク管理などのビジネスの基本スキルは必須である。
そのほかに特殊なコーディングに対応できるスキルが必要となる案件もある。例としては下記のよう。
  • ドリコムCMSの癖を知っているかどうか
  • MovableTypeのインストールができるか?
  • MovableTypeのカスタマイズができるか?
  • フォームの設置ができるか?
  • アクセシビリティ対応、音声ブラウザ対応のコーディングのルールがわかっているか?
  • JavaScriptを設置、カスタマイズ、作成することができるか?
あたりがあると単価が落ちないし、フリーランスでもやっていきやすいかと。



Zenback