2006年8月14日月曜日

どこまでがあなたの仕事か? 2

少し整理してみる。

自分の仕事の範囲はどこまでだろうか? 何がそれを規定するのか?

※思えばこれは競合の定義にも似ている物がある。世の中で言われていることを疑って、角度を変え続けてみなければいけないのかもしれない。
市場の定義を変えることで視点が広がり、停滞していた事業を成長期に戻したGEのように。

自分の仕事 = 責任範囲

であること、

責任 = 自分のコントロールできる(予測しうるリスク、という意味も含めて)範囲で成果を出すこと

であること、

成果 = 事業のミッションを達成するためにたてられた戦略の一部として、何らかの指標で目標を定義した物

といったことを考えると、自分の仕事は自分がコントロールできる目標を達成するために最大限の手を打つことである。

最大限の手 = 戦略と実行(仮説検証と努力)

という意味で使っている。


さて、少し仰々しいが、具体的に考えるべきはこの後である。仕事をする物はすべて下記の質問に答えられなければいけない。

  1. あなたが達成しなければいけない成果とは何ですか?
  2. その成果を実現することをコミットしていますか?
  3. 実現するために戦略を立てていますか? 戦略とはアクションプランを立て、優先順位をたて、資源を配分し、仮説を検証していく行為を指します。(あと上司のマネジメントもね)
そしてその成果といえば、人によっては納期を間に合わせなければいけなかったり、あと一週間で案件をとってこなければいけなかったり、採用を成功させなければいけなかったり様々である。

ってそこまではいいんですよ。 上は正論だし、無意識にでも意識的にでもやっている(ないしはやりたいと思っている)ことです。仕事している人なら誰でも。たぶん。 
問題は多くの仕事は一人で行うものではないし、絵に描いたように仕事がうまく進行するようなことはないということではないだろうか。

多くの仕事の境界は他人と曖昧だし、最初にたてた戦略どおりの役割分担だけで仕事が進まないことが多い。
僕は、お見合いしてしまって二人の間にあった仕事を落とすのも、二人の間の仕事の主導権を争って時間を無駄にするのもいやなのだ。

では、どうすればいいのか?

問題解決は一様では無いだろう。状況にもよる。 
ただ、重要なのは

  • 「そこを考えて、自分の動き方を柔軟に変えて組織全体の成果達成に貢献するのが、仕事でしょ?」ということ自覚すること。忙しくてつらいときも忘れないこと。
  • 「二人の間のゾーンなんて、バトンの受け渡しゾーンだ」位に思うこと。相手がバトンを渡すのが遅くなれば、取りに行ってあげるのは当たり前。自分の仕事をおいておいて相手の仕事を手伝った方がいいことだってある。
というあたりかな、と思った。

理事会も含めて、そのほかに心に残った言葉を。

  • 「日本人は両手で握手するか両手でけんかするかのどちらかであまりよろしくない。片手で握手しながら片手でボクシングをしなさい」
    - オフショアIT企業経営者  日本のNGOと現地のNGOの関係性にふれて。
  • 2本足は危ない。3本足で立ちなさい。どれかこけても次がある。そういう状況を作り出さなければ。
    - オフショアIT企業経営者  日本でIT事業部のHTMLコーディングが好調で売上の中のシェアが高まっている件について
  • 自分には三種類ある。相手と自分が知っている自分、自分しか知らない自分、そして相手しか知らない自分だ。相手しか知らない相手のこと、相手しか知らない自分のことを知りたいとすればどうすればいいのか? 先に自分しか知らない自分をさらけ出す他には無い。
    - 経営者 スタッフ同士のコミュニケーション不足にふれて。
  • 最初に考えたときのようにうまくいくなら自分はいらない。トラブルが起きてから、うまくいかないとわかってからが仕事だ。
    - 経営者 CEOの役割にふれて



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