2006年8月6日日曜日

コーディングディレクターという可能性

Web標準が叫ばれるようになってから久しいが、やっとWeb制作の発注条件によく見られるようになってきたと思う。
といっても弊団体が請け負っているところでも厳密に言われるのは5件に1件くらいな物ですが。


アクセシビリティが叫ばれるようになってから久しいが、この前やっと大規模な音声対応のコーディングを経験させていただくことができた。勉強になった。

CSS3.0では、変数や正規表現が出てくるようだ。効率よくSEOにも相性のいい(たとえばきちんとマークアップされたフルCSSの)Webサイトを制作するにはよりスキル・ノウハウが必要になってきたのではないか?

といったことを考えるだけでも、Webサイトのコーディングが高度化していることがわかる。

とはいえ、前にもエントリしたようにWeb制作会社は上流工程に特化してノウハウをためていったりしない限り生き残っていくのが難しい。

といった流れで弊団体のHTMLコーディングサービスが必要となってきているわけだが、問題はどのようにウチにコーディングを発注するか、とりわけ「誰がコーディングを仕切るか」ということである。

コーダーからたたき上げの人ならまだしも、純粋にデザイナ出身、プランナー出身の方にはコーディングを仕切るのに必要な泥臭い作業ができなかったり、どの程度の変更がどの程度の大変さかということがわかっていただけなかったりするのだ。

とすると、弊団体が、コンテンツやサイトマップのとりまとめから入らせていただくか(ここは検討中だが大規模展開するのが難しいので、あまりやりたくない)、制作会社にその人をたててもらうかということだが、そのあたりある程度ノウハウが必要なのではないかと思う。

コーディングを気持ちよくやらせていただけるディレクターさんと、こちらで意図を先読みして仕切っていかなければいけない案件で条件が同じというのはよくあったりして結構なんだかな、と思うこともある。(で問題は後者の方が単価が低かったりするのだ。結局きちんとした会社にしか単価の高い仕事がこないからなんだろうけど。)

で、お客さんと話していて、今度そのお客さんが独立して、コーディングの現場にいかれるという話を聞いて、「コーディングディレクター」っていう可能性も出てきたんだな、と思ったしだいです。




Zenback