2012年3月20日火曜日

カンボジアに到着しました

自分で日記をつけるようになり(これは2ヶ月くらい続いています)、Facebookでたまにコメントするようになったこともあり、ブログから遠のいていました。

とはいえ、たまにカンボジアのことを共有していこうと思います。

自分としては今後の人生にとっても大きな意味がありそうな日本での二ヶ月間が終わり、とうとうカンボジアに戻ってきました。この二ヶ月をダイジェストでまとめると、育児、帯状疱疹による入院、かものはしの次の十年を考え続けたディスカッション、自分の弱さと向き合ったこと、家族との関係・距離を考えたこと、などなどがありました。それはまたまとめるとして、カンボジアで無理をせずにしかし成果を出していこうと思いますので皆さん生暖かく見守っていただければと思います。

※昨日は一日目なのにプライベート含めちょっと無理したので反省中。

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オフィス近くにて

2012年1月7日土曜日

変な人であること

「自分が変な人だと思われて生きづらい。」もしくは「変な人だと思われないように普通のキャリアを選択してしまう」という話で盛り上がった。

 

僕自身は、東大に入ったり、そこを中退したり、NPOを起業したり、海外での駐在員したりというのは、まぁ例えば小学校の同級生の中では割と珍しいキャリアである。

でも、29歳で160cmで58Kgで妻と子どもが一人っていうのは別に珍しくも無い。

例えば東京みたいな大都市に生まれているっていうのは世界では割と珍しい方であるが、4人家族で長男っていうのはそこまで世界的にも珍しく無いだろう。

 

つまるところ変かどうかというのは、軸と相手によるわけである。

そして、大切なことはアナタを変だと思った相手も変わっていく、ということ。

20代序盤〜中盤は、大学名、仕事とかキャリアとかで人が変かどうかを判断する。20代後半は、結婚してるかどうか、とか、30代になれば子どもの有無とか子育ての内容で変かどうかを判断する。(多分) まぁ40歳くらいになればまた年収とかポジション名とかで判断するのもあるかもしれないけど。 もう一つ、相手が外国人であればそもそも変な人であるし、自国の慣習(XX歳までに結婚すべき)とか押しつけてこない。

ということで、たかだか数年で忘れてしまうような「変」という話に付き合うのは不合理である。

 

しかし、人間とは弱い者で、周囲に白い目をされるというのはなかなかに辛い。ロバートオウエンだか誰かが言ったように「人間は環境の産物」であるという側面もあるわけで、「環境をぶっちぎりましょうよ」っていう主張はマッチョすぎて効果的じゃないかもしれない。だから大切なのは

「環境に影響されない」

ことじゃなくて

「影響されたい環境を作る」

っていうこと。冒頭からの流れで言えば「自分が変だと思われない、むしろ自分が尊敬するもっと変な人がいるような環境」に足を突っ込めば良いのだ。で、環境というのは多元的なものなので、「職場」「サークル」「家庭」「友達」「師匠」「読んでいる本のなか」などのなかで少しずつ実践すれば良いのではないか。

つまり「変でいる勇気」を持つのは大変かもしれないけど、「もっと変な人に囲まれる環境を作るための勇気」くらいは持った方が良いのではないか、ということでした。

カンボジアでももっと努力しないとなぁ。

2012年1月2日月曜日

「真実の瞬間」

人はだれもが自分が必要とされているということを知り、感じなければならない。

人はだれも一人の人間として扱われたいと望んでいる。

責任を負う自由を与えれば、人は内に秘めている能力を発揮する。

情報を持たない者は責任を負うことが出来ないが、情報を与えられれば責任を負わざるを得ない。

年末に読んだ本ですが、さすが今も読み続けられる1990年出版の本。読みやすいのに内容が非常に濃いように思います。

サービス業のホスピタリティについて触れている本なのかと思い読まずに敬遠していたのです。今回、星野リゾートの教科書に出ていたこともあって取り寄せて読んでみたところ、もっと早く読めば良かったと後悔。良い本ですね。

著者が力説するのは下記の2点。

  • 顧客目線での事業優先順位の設定
  • 現場に権限委譲をしてエンパワーメントする大切さ

そして後者は前者を実現するための必須条件であると。誰でも聞いたことがありそうな普遍的なコンセプトですが、この二つを徹底的に行うことで、競争力がここまで上がるのかと実感する好例。なお、著者が説く「真実の瞬間」とは現場の従業員が顧客と接するわずかな時間のこと。例えば平均して15秒。そこでの対応が顧客にとっての全てであるため、従業員が責任を持って対応できるように、現場に裁量を持たせることが必須であるという考えです。

僕はと言えば、最近マネジャー育成や仕組み作りに時間を使っていますが、全社目標ですら明確に伝え切れていない(数字や優先順位を暗記するレベルで)という有様で反省しています。権限委譲の一歩目は情報公開から、とのことで。

さていくつか気になったところをまとめ気味に抜粋。上記の二つのメッセージしかないので、それぞれオーバーラップしています。

意思決定ばかりしている社長、彼は最も重要な責務を果たしていない

  • 意思決定に忙しいことで、企業の経営ビジョン実現という職責をないがしろにしている
  • 単に当面する課題について意思決定を行っているにすぎない
  • どんなに優れた社長でも全ての問題を検討して適切な判断を下すのは時間的に不可能

その結果

  • 多くの意思決定が懸案として残る
  • 総合的な経営ビジョンを心にとどめるものは会社に誰一人いないことになる
  • スタッフはビジョンの全容を知らされていないし
  • 経営者廃止決定業務に忙殺されてビジョンどころでないという有様
  • 多くの社員がアイディアを出したところで上層部が実施に踏み切らないのではないかと思い消極的になる

となる。なので経営者は、下記のように行動しなくてはいけない

  • 新しい総合戦略を考える
  • 全体の戦略構想ができあがったら、いろいろな人の力を借りて戦略目標におきかえなければいけない
  • 目標と戦略を、取締役会、労働組合、全従業員に理解させなければいけない
  • 現場従業員により多くの責任を委ね、彼らが想いきって新しく与えられた権限を行使できるような職場環境を整えなければならない

それらは自分で意思決定を行うより困難な作業である

 

リーダーの役割は、適正な経営環境を形成することである

  • サッカー競技の監督をイメージするべし
  • 選手の人選とベストコンディションを整えることが大切
  • スタッフが敵のゴール前でボールを奪ったとして、突然ベンチまで来て監督にどこに蹴れば良いかを聞きに来たらどうなるか?試合中に自分の判断で動きを決める個々の選手が大切。(現場)

 

ビジネスリーダーは単純明快な言葉を使わなければいけない

  • 単純勝つ率直、しかも全ての階層の社員に対して一種の戦闘開始の鬨の声のような効果を与えるのが最も強力なメッセージ
  • メッセージは交渉でなくても良く独創的である必要さえない
  • 従業員の意見に耳を傾け、自分も平易な言葉で語りかける

 

リーダーの率先垂範が効果的。シンボリックな言動は従業員に伝わる

  • 顧客を大切に と言っている企業の社員が、自社の社長の方を大切にするようなことがあってはいけない
  • 模範を示すことが最も有効なコミュニケーションの手段であり、悪例は破綻を招く
  • 顧客をyふうせんする姿勢を示して、従業員に、そして顧客に、真の優先順位を納得させる

 

目標設定に対する熱意

  • 遠大な目標は、日常業務を超えた展望を与えてくれる
  • 人間は仕事でも私生活でも努力目標が必要だ

 

真の権限委譲の前提条件

  • 真に分権化を行い
  • 従業員が結束する目標を立てて、それを伝える
  • 意思決定の前提条件である情報を与える

→権限委譲するということは意思決定をしてもらうと言うこと。とすると自分が意思決定するときに参考にしている情報や背景を提供しないといけないと言うこと。部下がたいした情報もない提案をしてきたら怒るのと同じように、部下に対して情報を提供できているかを問うべし。

 

従業員に真の責任と権限を付与する組織とは

  • 従来とは根本的に異なる機構で、フラットな組織が必要
  • 第一のレベルの社員(経営層):経営方針の決定と当面のビジネスに対する危険予測、新しいビジネス・チャンスの調査。経営目標を設定し、達成する戦略を策定する。意思決定は行うが細目にはこだわらない
  • 第二のレベルの社員(中間管理職):投資や人員補充のための資源計画・配分を責務とする。現場従業員が経営陣の設定した戦略を実行するのに必要な全ての作業を担当する。活動一つ一つについては意思決定を行わない。他の従業員が意思決定を行うための前提条件を整える
  • 第三のレベル(現場従業員):個々の業務についての意思決定を行う

おまけに。

「責任を分散した結果として社長が四週間休暇を取っても電話がなる必要は無いはず。」 ということで今度の育休中は難しそうですが、来年には達成したいですね。

2011年12月26日月曜日

知的アウトプット力について

「私」を付け加えることが究極の知的アウトプットであることについて

http://lifehacking.jp/2011/12/what-you-make-of-it/

の中に

Output = Input + 私

という記述がありました。

 

個人的には「私=Output - Input」というよりは
Output = 私(Input)
だと思いまして。足し算じゃなくてかけ算だっていう話でもある。なので合成関数の微分をする。(だったけ?)

「アウトプットの増減」= 「自分のInput→Outputの変換の増減」 × 「Inputの増減」

Input→Outputの変換はいくつかの力で分解できると思っていて

  • Input系
    • 咀嚼力:字義通りに理解する力、意味合いを考えられる力、自分に引きつけて考える力
    • 記憶力:エッセンスを覚えている、絵や文章にして記憶しておく
  • Output系
    • チャレンジ力:試してみる
    • 適用力・持続力:きちんと徹底的に適用してみる。

とかでしょうか。

 

とすると気づきとしては

「Inputだけ増やすよりも、Input→Outputの変換力に着目した方がOutputが増大することがあるって言う事ですよね。バランスとるのが良い。特に、咀嚼力やチャレンジ力なんかはInputだけしてると鍛えづらい可能性もあるので。」

と思いました。

2011年12月23日金曜日

2003年からの伝統、バーチャルボードミーティングをカンボジアでも行いました

NEC社会起業塾というNEC(今はそれに加え横浜市や花王がスポンサーのものまであります)が割とアーリーステージの社会起業を応援する仕組みがあります。ETIC.が事務局となって運営しています。
詳しくはこちらからご覧ください。→社会起業塾イニシアティブ

金銭的な支援、NEC製PCの提供、NECに対する事業提案や寄付提案の機会を頂けるという本当に貴重で有用なプログラムです。かものはしプロジェクトも2003年に参加しました。

しかし、先に挙げた支援もさることながら、2003年以来私たちの活動にずっと影響を及ぼしているのが「バーチャルボードミーティング」というNEC起業塾のときから始まった会議でした。NEC起業塾を行う際の条件の一つだったのですが、NECの方、ETIC.の方に加え団体が行う事業分野での先行者や識者を「仮想取締役」として招き、定期的に取締役会を行うという仕組みです。

そのミーティングにおいては、参加者は当事者意識を持って事業の今後の方向性や進捗の管理などを行うことになります。私たちのような小さなNGOが正しく効果的な運営をしていくために、様々な人に協力してもらう必要があります。そのための大きな一歩として取り組んだこのバーチャルボードミーティング。NEC起業塾が終わった後もかものはしでは3ヶ月に一度を目安にずっと行ってきました。(思えば6年くらい!?)

呼称こそ「バーチャルボードミーティング」→「アドバイザリーボードミーティング」→「評議委員会」などと変わってきました。しかし、長い社会経験や能力が未熟なまま起業し、上司がいなかった私たちにとって、事業を管理する厳しさ、倫理、長期と短期のバランス、経営哲学・理念など様々な点で非常に役立つアドバイスを頂き続けてきたことは変わりません。また、それを事業のマイルストンにして頑張ったり、「あそこで約束したことだから頑張ろう」と支えにしてきたと言うところもあります。

とはいえ課題もいくつかあり、例えば、

  • 事業が多岐にわたるに従って十分なディスカッションの時間がとれなくなってきたこと
  • 必要とされる専門性が細分化されてきたこと
  • カンボジアの状況やカンボジア人に詳しい人を日本で確保することは困難なこと
  • オンラインだとディスカッションのスピード・質に課題が残ること
  • カンボジア人マネジャーにも参加して欲しいが言語の問題で課題があること

などです。その課題を解決するために、例えば日本では少し前からファンドレイジング専門のボードミーティングを行うなどしてきました。

そして今回、とうとうカンボジアでバーチャルボードミーティングをおこなう事が出来たのです。

かものはしの事を理解して頂き、様々なアドバイスをカンボジア人マネジャー達に直接頂けるなど大変貴重な機会となりました。スタートとしては上々だと思います。今後はもっと議論の質を高めたり、参加して頂く皆さんに「自分たちの事業」と思って頂けるくらいの愛着を持っていただけるように工夫していきたいと思っています。

バーチャルボードミーティング1
皆さんに向かって事業報告する青木

バーチャルボードミーティング2
自分の事業報告を前に少し緊張気味のマネジャー(画面左)

人・NGOの紹介、事業の確認、管理のためのコンセプトの紹介、費用対効果についてのアドバイスなど様々な助言を頂きました。参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。これからも是非よろしくお願いいたします。

2011年12月21日水曜日

批判するときに気をつけたい6つの事柄

もし相手に改善して欲しいとおもったときには、誰でも建設的な批判をしたいものですよね。出来るだけお互い気持ちよく批判するためにはどうすれば良いのでしょうか。

まず相手の批判耐性も見極める必要があります。相手が「人格と行為」 「部分と全体」を区別できない人の場合すぐに感情的な対立になるので要注意です。

相手を見極めるために必要なのは下記のような事でしょうか。

  • 「人格と行為」を分けられない →批判が全部人格攻撃に聞こえてしまう
  • 「部分と全体」を分けられない →一つの事を批判すると、自分が全否定されたように感じる、全部が駄目なのだと感じる
  • 批判に耐える素地が無い →根本的に自分に自信がない、過剰な自信を装っている
  • 議論となる問題に対して、既に問題を感じているかいないのか

その上で「認知行動療法に学ぶコーチング」によれば下記のような事に気をつけるべきだといいます。

  • その人の存在を評価するのではなく、その人の行動か業績を評価する(ということを確認する)
  • 具体的に、かつ、事実に即して批評する
  • 過去の間違いや行動にこだわりすぎてはいけない。現在の思考や行動をどう変えれば、どう将来での向上につながるかに注目する
  • 変更案を実行するにはどんな困難があるのか、あるいは変更案を受け入れたくないのかどうかを見極めるために、相手の話を注意深く聞く
  • あなたが相手から聞いた内容については、単にその言葉ではなく、その内容の意味を理解したのだということを確認しておく
  • アサーティブに自分の考えを述べる。つまり、遠慮することや怒ることなく、お互いが満足する結果を得られるように、あるいは、うまく妥協できるように試みる

僕はこれに加えて、批判をする側の心構えとして

  • 批判は行動を変えてもらうための一つの手段でしかないので、批判することが目的化しないように注意する。例えば「自分で」気づいてもらって変化してもらうことの方が望ましい
  • 明らかに理がこちらにある場合こそ、理屈でせめないように注意する。明らかな理があれば、相手もそれがわかっているので、相手の気持ちの逃げ場を作ってやることが大切。じゃなきゃ逆ギレされるだけ。
  • 最終的に批判するわけなので、ある程度感情的な対立が起きることは避けられない という覚悟で臨む

ということがあるように思います。日々勉強です。。

2011年12月17日土曜日

一分間顧客サービスを読んで、コミュニティファクトリーについて考えてみた

星野リゾートの教科書本に出てきたので中古で購入して読了。1時間程度で読み終わるが味わい深い本。

顧客を満足させるのでは駄目だ。熱狂的なファンにしろという目的で以下の三つの秘訣が物語形式で紹介される。

  1. 自分が何を望むのか決定せよ
  2. 顧客の望むことを発見せよ
  3. 一つ余分に実行せよ

自分で提供したいサービスのビジョン、イメージと、応えたい顧客の期待のスコープを決める。次に実際に顧客に聞いてみる。このとき顧客は本当に思っていることを言わない事に注意する。そして実行するときは1%多くのことを提供する。継続して提供し、その上で改善していく。1と2はサービスの方向性、目標を定めるためのプロセスであり、3は現場と顧客を幸せにして実行の一貫性を保つための秘訣である。

例えばうちの場合だと下記のようになるだろうか。

1.サービスのビジョン

コミュニティファクトリーにとって第一の顧客は、農村に住む最貧困層の女性達だ。彼女たちが経済的にも精神的にも自立するためのサービスを提供するのがうちの事業である。そのためには彼女たちが安心して、誇りを持って働き続けられるような高い給料と、良い職場環境があることが基本である。

また副収入の獲得と、お金の使い方に関するスキルも大切な用件である。様々な事を学ぶための素地として識字教育があり、その上で、本人の状況や希望にあった副収入獲得の手段(鶏の飼育 〜 洋裁の副収入など)が覚えられるコースが用意されている。貯蓄やちょっとした投資なども大切なスキル・習慣で、かものはしからサポートを受けられる。

全ての女性達が笑顔で楽しく働き自分の夢を目指せる、そんな工場である。

「ファクトリーでの毎日の勤務は笑いに包まれている。自分の成長をチームリーダーやスタッフ、マネジャーが気にかけてくれている。ちょっとサボったり体調が悪い日は、チームリーダーが心配してくれるし、ファクトリーに行けない日が続くとスタッフが心配して家まで来てくれる。5年も真面目に働いている先輩は、素早く製品を作るだけじゃなくて、毎日のように工房に訪れるお客さんと少しコミュニケーションをとっている。

お給料は、農業が一番忙しい時の出稼ぎのお金よりは少し安い。毎月安定して貰えること、だんだんと上がっていくこと、家族の面倒も見ながら暮らせること、農村なので費用があまりかからず貯金が出来ることなんかが魅力。副収入も含めると、自分の家族の中で一番安定して収入を提供しており、家族の中でも信頼され、徐々に意見を言えるようになってきた。

ファクトリーに通い始めてから一番変わったのは、自信がついたこと。ちょっとずつ作れる製品が増えていったこと。一日30個しか作れなかったコースターが今は50個作れること。クメール語の読み書きが出来るようになったこと。親と今後の事をいろいろ話し合えるようになったこと。スタッフに褒められたこと。厳しい納期の仕事をやりきったこと。みんなでパーティーをやったり、遠足に行ったこと。自分が頑張って作った商品を買ってくれる人がいて、喜んでくれること。その一つ一つが今の自分を作っていると感じる。

密かな楽しみは、ファクトリーの前にある花壇の世話を任せられていること。見たことも無いような花の種をスタッフが持ってきてくれるのでそれを育てるのが楽しいし、ここを通る人がその花に気づいてくれるのが嬉しい。」

といった具合に。

 

2.顧客の望むことを発見せよ

まさにこの本の通りで彼女たちは自分の思っていることを言わない。ただ黙って辞めてしまう。家庭訪問して親身になって話を聞こうとしても難しい。その場がうまく収まってもその後突然辞めてしまうこともある。家庭の問題をどう解決するかは非常に難しい問題だからだ。よくよく聞いてみると彼女たちがいつも口にするのは「給与を上げて欲しい」「農業のための休みが欲しい」「暗くなる前に帰りたい」「将来外で使いやすいスキルが欲しい」ということ。正直まだ彼女たちの本当の声を聞けていないと思う。「漠然とした将来への不安」「問題が多い家族や人間関係への対処」などがその背後に見えるが。。。

3.一つ余分に実行せよ

まず彼女たちと約束したことを、やりきること。そのクオリティを上げていくことが大切だと思う。最近常々スタッフと話していることだが、まず本丸の「きちんとスキルが身についてランクが上がって給与があがる」こと、「目標が管理されて、生産性を上げていけること」。それに加えて+1で「新しい評価システム」だったり「サラリーのベースアップ」だったり、「コーチングの仕組み」「役に立って面白いライフスキルの提供」があるんだろう。

こうして書き下してみると、1と2のプロセスがまだうまく回っていないことに気づく。1のイメージを何度もスタッフと話し合って伝えていくのが必要なのだろう。その部分はこの本からは省略されているが、メッセージは受け取った。「顧客サービスの向上をあきらめないでやる」ってことだろう。

 

最後にいくつか面白かった部分をメモ

  • 「ほとんどの店が、ほかの999人の顧客を不快にし、1人の泥棒が別の手口を見つけてほくそ笑むようにしているわけだ。たった一つの盗難を防ごうとしてこんなに多くの顧客を不快にすれば、どれだけマイナスになるか誰も考えてもみないらしい。全くお客をないがしろにするものだ」
    • → 少しの不正やルール違反を防ぐための、厳しいルール作りなどで反省するところあり。
  • 工場の顧客は誰なのか。クライアント企業全体というのは十分ではない。例えばコンピュータのケースを納入する場合
    • 仕入れ係、買い付け担当者
    • 常にモデルチェンジをしようとしているエンジニアリング部門
    • そのケースを使わなければならない製造部門
    • 煮の積み卸しドックでケースを受け取る人
    • 支払いを処理する経理部
    • コンピュータ会社のオーナー
    • 品質管理部
    • 最終的にコンピュータを使う人たち
    • → つまりうちも様々な顧客がいるんだった。第二の顧客として商品を買って頂いている皆さん、お土産物屋さん、、それ以外にも支援して頂いているサポーターの皆さん、助成金・寄付金を出してもらっている財団や企業などなど上げていけばキリが無い
  • サービスを融通性をもって一貫して実行することが大切
    • 融通性に必要なのは、ビジョンと現場の裁量
    • 一貫性に必要なのは、少しずつ約束できる部分を増やしていくこと