2007年1月24日水曜日

社会変革のデザイナーたちというフォーラムに参加しました

ひたすら実況中継系のエントリーだけはあげていたんですが、ちょっと落ち着いたのでまとめ。
内容は下記から

まず井上さんから最初に社会事業を展開していく3フェーズについて説明。
  1. 問題発見
  2. モデル開発
  3. スケールアウト
社会問題に気づき(出会い)、その社会問題を解決しうる事業モデルを開発し、それを展開していくという3フェーズだ。今回のフォーラムは海外ですでに社会起業家として頭角を現しているスターたちをお招きし、主に社会事業におけるデザイン・環境作りの重要性、スケールアウトの方法や課題などの紹介、社会から資源・資金を調達する際の方法や課題の紹介 という3部のパネルディスカッションで構成されていた。

ETIC.が実施しているSTYLEやその他の社会企業家系のイベントではどうしても問題発見やモデル開発の初期段階に話が終始してしまうのだが、今回はその後のフェーズに焦点が合っており、少し玄人向けではあるものの、たくさんの気づきを得ることができた。

細かい分析や分類は井上研などで社会事業を研究されている方々にお任せする。

むしろカンボジアで事業を展開し、2008年度以降にスケールアウトという課題に直面するであろうNPO運営者という視点からすれば下記の点が印象に残った。

  • 単純に横展開をしようとしても、地域ごとに・人ごとに課題は違うため、単純には行かない。そのため、経営スキルを持ったローカルリーダーが事業モデルをカスタマイズして展開していく必要があるということ。
  • モデルが受け入れられれば、非常に急速に発展する可能性があること!それが社会資源をうまく活用したフランチャイズモデルの奇跡だろう。
  • 環境作りに非常に気を遣うこと。
  • 社会サービスを提供する側、提供される側、資源を提供する側というのが明確な区分があるわけではなく渾然一体としたコミュニティを構成すること。
  • 感動は数十万ドルにも匹敵する!
という感じでしょうか。本当にすごいことをやっている人たちなのに、さらっと成果を言ってしまうものだから、自分たちもできるんではないか!? という勇気と希望をもらったいいフォーラムでした。

お招きいただきありがとうございました! 次はあそこでしゃべれるように頑張ります〜

(1.24追記)2007-01-23 Power of Story Telling〜日米の社会起業家カンファレンス@慶応 このエントリーを含むブックマークに人物名含めてよくまとまっているのでご参考まで!



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