そこでお話ししたことで一つ気になったキーワードが
「役割分担」と「絆」。
たまたま被害が少なかった東京の人や関西の人が、東北に行って復興のお手伝いをするのも
たまたま(先人の努力のおかげで)この30年くらい調子の良かった日本人がカンボジアにいって復興や開発のお手伝いをするのも
役割分担、ということなのかな、と。
インフラが凄く整った日本という国、特に東京に暮らしていた僕は
「電気やインターネット、水道のインフラがなくては満足に暮らしていけない」
という弱さを持つ一方で
「そのインフラの大切さや、それを使ってどう暮らしを改善するかということがわかる(はず)」
という良さを持っているはずです。
僕は震災が起きてインフラが使えなくなったら、
きっとあまり役に立たないかも知れない。そういうときは
農村の人たちやカンボジア人がもっと身近に持っている
生活の知恵やサバイバル力が必要かもしれない。
そう思うと、一つの国、一つの地球の中に
様々なシチュエーションの国や地域がある事が
強さにつながっているのだと実感できます。
多様性、それは「格差」ではなくて「強さ」ではないか、と。
お互いの良いところを持ち寄って
支え合う、それが役割分担なんだろうな、と思います。
※もちろん医療や水などインフラをきちんと発達させていくことに
力強く賛成していますよ。あくまで一時的、相対的な話です
そしてその役割分担を機能させるために必要なのが絆、です。
同じ日本人だから、というのも一つの絆。
友達だから助けたいというのも一つの絆。
自分がカンボジアの人に親近感を抱いて、コミットしているのも絆。
そこでできあがった関係性の上で役割分担していくわけです。
だからこそ平時から絆をつくり、自分が強みを発揮できるよう
仕事をがんばることが何よりも大切なんだろうな、と。
自立していること、強みがあること、アジア/カンボジアとの絆があること。
そんな人を目指したいな、と思いました。