2008年2月10日日曜日

「世界を変える」覚悟を持った人

アキュメンファンドのCEOであるジャクリーンさんの講演会に参加した。

アキュメンファンドは主に社会起業家に融資を行う非営利のファンドであるが、詳しくは

等をご参照ください。かものはしのインターン生の井坂さん情報によると、アフリカのライフストローのドナーにも入ってるとのこと。詳しくはチェンジメーカー2参照のこと。


僕の人生にとっても大きな意味を持つであろう、刺激的な、そしてあっという間の2時間だった。

断片的にではあるが、印象に残った言葉(やや意訳)を書き留めておこうと思う。
いつかまたこのメモを見て、自分が勇気をもらうために。

「才能・気概のあるものが少ないと嘆いている場合ではない。ある歌にもあるようにずっと探していた人は自分だった、ということだ。変えられるのは自分だけ。あなたから世界を変えていけば良い。」
「お金だけではなく、KnowledgeとTalentの貸し出しも行う」
「私が火傷をしても進み続けるのは、私のなす事が私を勇気づけてくれるから。正しいことをやっているという確信、変わりつつある世界、顧客の笑顔。進み続ける以外の選択肢は無い。」
「伝統的なチャリティーだけでは問題は解決できない。そしてただ市場(=資本主義)に任せておいても不十分である」
「『貧しい人の一人一人が尊厳をもつまでは、富めるものが尊厳を持つことは無い』by マーチンルーサーキング」
「『人に尊厳を持ってもらうチャンスを提供する』ことでより自分の尊厳を高めることができる。尊厳は富よりも大事である。」
「まず一歩を踏み出しなさい。そして世界が次の一歩をどう踏み出すかをあなたに教えてくれる、それを聞き取るのです。」
「この種の事業を行ってリスクをとらないという訳にはいかない。」
「正しいことを『楽しむ』と決めた。」
「アキュメンファンドに関わる人すべてが家族だと思っている。」
「(カウンターパートなどの見極め方、スタッフの見極め方について質問されて)まず可能な限り人は信じると決めている。しかし、考えて確かめて、信頼を裏切ったのであればすぐにアクションを取るようにしている。」
「社会起業家、そしてそれを支援するファンドにとってもっとも重要なのは、『集中すること』である。顧客も事業も。」

※ちなみに、アキュメンファンドは、土地の取得に賄賂を払わなかったせいで二年間も待たされたようだ。

あれだけ的確に、前向きに、すべての質問に答える方に初めてお会いした。
きわめてロジカルでもあったし、それ以上に、幾度となく彼女を襲った深い悲しみや挫折、困難、喜びという彼女の実体験から来る人間観がにじみ出てきていて、優しくその場を包んでいた。

「世界を変えていく」という覚悟を持つ人、そして歩んできた道からにじみでる「徳」を見ることができたことは自分にとって大きな意味があるだろうと思う。
いつか僕自身が、彼女と同じ地平にたって、人に勇気と尊厳を与えられる人間になりたい、と誓った。

最後にこんな場を設定してくれたETIC.とJapan Societyの方に改めて御礼を言いたい。ありがとうございました。



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