コミュニティファクトリーで働く女性は将来どうなりたいのか、何を目指しているのか。
まず入ったばかりの人であれば、早く上のレベルに到達したいでしょう。
入ってしばらくした人であればチームリーダーになりたいかも知れません。
チームリーダーが長い人であればかものはしの管理スタッフになりたいと思うかも知れません。
また自分で村でお店を始めてみたいと思う人も沢山いることと思います。
私たちのファクトリーは、農村地域の家庭環境や収入の問題で、人身売買の被害に遭いやすい、脆弱な家庭の女性に自立のきっかけ、サポートをすることが目的です。
そのために私たちがファクトリーで大切にしたいと思っていることは
- 成長志向であること
- マーケット志向であること
- 効率的であること
の3点です。特に、成長志向、というのはどういうことか?
それは「このファクトリーに関わった人が、人を問わず、成長していくことが出来るような、そういう組織である」ということです。そのためには例えば、
- 組織の仕組みがスタッフや女性の成長を支えるようになっている
- 上司やチームリーダーは常にメンバーの成長を考えている
- スタッフが成長したいと思ったときに、必要なチャンスやスキル・ノウハウが出来るだけ手に入る
ということが必要になってきます。
それを支えるための仕組みの一つが「コーチング」。上司やチームリーダーがチームメンバーの目標・夢を把握して、約束をしたり、サポートをしたりすることで夢を達成していくプロセスです。
何とかファクトリーの中でそういう動きを生み出そうと試行錯誤を続けてきていますが、なかなかうまく行かない。今回はとりあえず仕切り直しということで、みんなの今考えている将来像をまず一斉にきいてみることにしました。このあと何人かとその夢のために何をすべきか、どういうサポートが出来るかということを話し合っていこうと思っています。
スタッフ「今日は皆さんに夢を書いてもらいます!」
女性達が興味深そうにスタッフの説明をきいています
みんなで一生懸命記入中。わかりやすいようにいくつか選択肢もあります。
「書き方がよくわかんないわよ!」とスタッフに説明を受けているシングルマザーの女性
かものはしのスタッフになりたい、お店を持ってみたい、豚の飼育をサイドビジネスで始めてみたい、、などなど様々な回答が寄せられました。
今後はこれを元に、誰にどうコーチングをすすめていくのか、また誰にどういったトレーニングをするのかと言うことも検討していきます。