「科学の最先端の問題を、ギリギリ最先端の技術を掛け合わせて解決する事が得意。」
だからノーベル賞を取れたんだ、という話が書いてあった。
例えば、盛り上がっているテクノロジー系のBOP(水の濾過技術とかソーラーランタンとか)も
「先端の技術」×「社会問題」で解決を考えている。
※ここで先端の技術というのは、かなり広い意味でとらえていて、
例えば、コンセプト的には20年前に出ていたものでも
・何らかの技術革新
・大量生産
などでこなれてきて価格が圧倒的に下がったような物も含めている。
普通のNGOが使える技術、という意味で。
その中の一形態として、ITで社会問題の解決っていうのも当然いろいろ検討されている。
この前のsinsai.infoの件もそうだし、特にファンドレイジング周りでは沢山ある。
※Just GivingとかCanpanも
ただ僕がいる範囲での国際協力の現場、特に途上国の中でも地方などではまだ活動の余地はあるように思う。
※あくまでも僕がいる範囲。世界を探せば沢山良い事例はあります。
例はいくらでもあって
・良いプロジェクトなのにちゃんとしたWebサイトが無いから、
他の専門家にナレッジが共有できない
・生産記録を集計して分析するのに、手書き→Excelのあたりで
力尽きて分析する暇がないとか(書いてて本末転倒だなと思うが、ある気がする)
などなど。
表計算ソフトとかDBとか、Webとか出てきて時間は結構たっているのだけど、
まだまだこなれて無いのが現状。うちがやっている80人の工房も
MRPとかERPではないが、生産管理のソフトが欲しかったりする。
で、ちょっと目をITの方に向けてみると色んな技術がこなれ始めている。
実際現場で使えるレベルのオープンソースやフリーソフトなんて良い例。
Ushahidiとか、SugarCRMとか、WordPressとかYammerとか。
で、AccessとかExcelとかも地味に良くなってきている(全然十分じゃないけど。)。
※AccessにはFileMakerの良いところ(UIと開発しやすさとモバイルポータビリティ)と
Accessの良いところ(ユーザーが多いのでコード・事例が豊富、インストールしやすい、VBAによるカスタマイズ性が高い)
を付け加えた良いソフトを作ってもらいたいと切に願う
一つの問題はそれをコーディネートする人材がまだ少ない事。
・現場、ニーズ側
・現場でのITの導入の見極め
・どの程度UIがこなれて無いと使えないか等々の知見
・トレーニング、ルール作成などの実施時の困難
×
・供給側
・ある程度の先端技術を知識としてもっている
・それをカスタマイズして構築できる力
自分が少しだけITについての知識があって、今カンボジアでこうして働いているという意味は
少しはそれに貢献しなさいっていう事なんだなと思い、勉強しようと思っております。
つきましては協力者募集。別に具体的じゃないので一緒に妄想してくれる人でも良いんだけど
例えば下のようなプロジェクト。
・組織系
・Google Appsの導入
・生産実績の入力・分析のためのAccessアプリを一緒に開発してくれる人
・Web系
・Ushahidi×カンボジア人身売買情報マップ
・WordPress × カンボジアのある素敵なNGO活動情報の発信
などなど。
今やWebベースでAgileな開発が出来るわけだから、
可能性はあるとおもうんだよなぁ。