2006年10月30日月曜日

Web業界のディレクター不足を考える 1

※mixiで意見をいただいたので再度編集

Web業界におけるディレクター不足が深刻なような気がする。周りだけか?

とはいえ、ディレクターがいない! と叫んでいる人それぞれでディレクタの定義が違うようだ。
まぁしっかりと定義しないと見付からないんじゃないかな、と思い、そこから考える。

第一回はまず一般的なWebの構築に関わる機能の洗い出しから。各社呼び方は違うだろうが下記のような感じかな。

  • 営業領域
    • アカウント 客の要求とお金を管理する人
  • 企画領域
    • プランナー 課題整理、論理構築、企画書作成
  • ディレクション、マネジメント領域
    • フロントのディレクター(お客さんとの交渉、タスクの洗い出し、報告)
    • 内部マネジメント用のディレクター(進行具合のチェック、タスクの管理など)
    • アシスタントディレクター(タスクをチケット化したり、確認したり)
  • アートディレション領域
    • アートディレクター(「うーんと、高級な感じでシクヨロ」 とか言う人。世界の×× の異名をとることも多い)
    • デザイナー(サイトのデザインやったりする)
    • デザインオペレーター(PhotoShopでタイトル画像作ったり、画像素材をそろえたり)
  • コーディング領域
    • コーディングディレクター(対応ブラウザの詰めや、コーディングに必要な情報をそろえる人)
    • マークアップエンジニア(CSSの設計や、紙コーディングしたりする人)
    • コーダー(がしがしCSS&HTMLかいてく人。場合によってCSSとHTMLで分ける)
  • オペレーター(CMSとかいじったりする人。)
  • アーキテクト領域
    • インフォメーションアーキテクト(サイトマップの構成や、UI設計などのルール決め)
    • アーキテクト(多くのページのスケルトン(=ワイヤーフレーム)書いたり)
※SEO系とか、システム系とかプロモーション系とかは割愛。リニューアルのプロジェクトとかを考えてね。
※別に一行一人というわけではありません

※Flasherさんとか技術やソフトに依存する人も洗い出しを割愛

さて、第一回目の提案は、
「ディレクターがいない」っていったときに、アートディレクション領域とか、アーキテクト領域とかコーディングディレクターとかいろいろな機能を一緒くたにして語っていませんか? ということ。
ある程度全部に精通している人はいるにはいるが、そんな人が仕事で埋まっていないわけがない。

だから、この案件にディレクターをつっこめ! といったときの状況が毎回違うのに、毎回フルスペックを探したり、見つけてきたと思ったら必要な機能が足りなかったりするんじゃないだろうか?

サイト構築のフローや機能をしっかり決めておけば、そういった事も少なくなるのにな。ということ。

次回は大規模サイト構築、運用の際に、どうやってチームのスケーラビリティを出すかと言うことを言及してみようかと思う。



Zenback