先日、日本に少しだけ帰国していたときに参加した保育園の面談で、素敵な言葉にいくつも出会った。
どのように子どもを育てるか、叱るかという文脈で、保育士の方がおっしゃってくれたのが
- 「姿を大切にする」
- 「気持ちを受け止める」
ということ。
「姿を大切にする」
うちの娘の次の課題は「脱いだ物をたたむ」ことだそうだ。その時に、保育園と家庭で連携してチャレンジしましょうね、と提案されたのが「脱いだ物をたたむ、洗濯物をたたんだときの姿を大切にする」ということ。単純に言えば、「しっかりと観察して、それが出来たら誉めてあげる」ということなんだろうが、そもそもの哲学が伝わってくる良い言葉である。
「気持ちを受け止める」
そして、「嫌々」が増えていろんな事がスムーズに進まなくなってきた娘をどのタイミングで叱るか、どう叱るかを悩むという文脈で提案されたのが「まずその『したくない』『別の遊びを続けたい』という気持ちを受け止めてあげること」であった。例えば「そうだね。はーちゃんは、まだおままごとしたかったんだよねぇ。でも今はお風呂に入る時間だから、お風呂に入らないとね。」のように一言挟むだけでも娘の気持ちの行き場が産まれるということであった。
テクニックだけでなく普遍的な哲学として
これを単なる言葉や躾のテクニックとしてではなく、気持ちや哲学の表出としての表現であるという事が十分に伝わってくる充実した個人面談だった。保育参加したときも強く思ったが、素晴らしい保育士の方々に囲まれてうちの娘や家族は幸せである。
もちろんこれはそのまま企業での人材育成にも通じる事であろう。哲学的なレベルでも、テクニカルなレベルでも。
と思うと、全然出来ていない自分が恥ずかしい。娘に負けないように僕自身も成長したい。