今日は先週までの二週間の成績を発表する日でした。
実は今「生産力強化キャンペーン」を実施しています。
このキャンペーンでは1月の3・4週、2月の1・2週、2月の3・4週の二週間ずつをターンとしてまとめます。
そしてそれぞれのターンで目標設定とKPI設定を行い、達成具合に応じてボーナスを出すという仕組みになっています。
その話に絡めて、生産性を本気で改善したいと思っている事、
目標を追う大切さ、出席率の話をしたいと思います。
■生産性の話
生産力は生産高(作った製品が全部卸で売れたらいくらになるか?)ではかっていますが、
現在は下記のように分解しています。
生産力 = ワーカー人数 × ワーカースキルランク × スキルあたりの1日理想売り上げ × 出席率 × 生産参加率 × 生産性
スキルあたりの1日理想売り上げは定数なのと、人数、スキルランクはあまり変動が無いので、
目下最大の目標が生産性(=生産効率)の改善。次に出席率の維持、改善となっています。
ここで言う生産性というのは、制作に費やしている時間のうち、製品価値をつけている時間の割合の事です。商品を運んでるだけ、布を探してるだけ、ミスがあって作り直し、すべて製品価値が失われます。(言葉遣いは特に日本語では十分吟味していないので分かりづらかったら申し訳ない)。
毎日ファクトリーで様子を見ながら、改善した事が戻っていないか、困っている事はないかなどチェックしています。
具体的にはたとえば下記のような事です。
書いてみると当たり前のことばかりですが、
当たり前の事でも徹底できていないところがありました。
■少し前にやった事(例)
- ファクトリーの整理整頓清掃
- 生産の流れとレイアウトを合わせる(隣の工程は隣の場所に)
- ファクトリー内の温度が高いので風通しを良くする
- 生産途中でのチェックを強化して、製品ミスを事前に防ぐ
それらに加えて今回は、たとえば下記のような事をやりました
■今回やっている事(例)
- 布のカッティングとい草の縫いの工程を別に分けて管理する
- 営業と相談して、注文を入れ替えて、なるべく商品ごとにまとめて制作
- ミシンがこわれたら、(中古なのでやっぱり良くこわれます)スタッフの修理を待たずに別の作業に取りかかるように指示
- 健康問題のために、体操とストレッチを導入
- 暑さ対策(屋根を一枚張る、Tシャツ推奨運動)
などなどです。出席関係などでもいくつかやっているのですが、それはまたの機会に。
■目標を追うのは良いよね、という話
で、何が言いたかったかというと、目標を追うのは良いね、という月並みな話。
一応目標達成すると、ワーカー全員に(出席状況に比例させてますが)わずかながらボーナスが出る用にもしています。
ボーナスは本当に大きなお金じゃなくて、正直農村のご飯一食分くらいの値段なんです。でも、やっぱり、何か自分たちが目標を持っていて、それを達成する事でいろんな人が喜ぶ(自分の仲間も、お客さんも、スタッフも)ということが分かると張り合いがでるんですね。
この前も「生産高をあげるためには、割の悪いこの商品はやめて、違う商品をもっと作った方が良いんじゃないか?」とかそういう意見が女性達から出てきて本当に嬉しかった。ご意見を受けて、値段あげましたけど(笑)
今日の成績発表の場でも結構真剣なまなざしで聞いてくれていました。
結果は残念ながら目標達成の9割程度だったので、ボーナスは半額なのですが、
「今回も頑張った。でも駄目だった。お客さんも僕たちの商品を待っている。次回も頑張ろう。まずは毎日来よう!」という話をしました。
■毎日来るということ
ちなみに毎日来るって、そこからかよ、って思う方多いと思いますが、
彼らが暮らしているのは農村ですし、家庭の事もたくさんあります。
いろんなことと同時並行でやってもらっているわけで毎日来るだけでも大変なのです。
それでも、ファクトリーは来れば来るほど、スキルがつきます。友達が出来ます。楽しい思い出ができます。喜ばれる喜びを味わえます。給料が増えます。そしてだから自信がつきます。生き抜く力がつきます。
だから毎日来て欲しい。
その思いを込めて、今回もこの二週間毎日来てくれた人を一人一人表彰しました。
あーもう言いたい事が多すぎてうまくまとまりません。
ファクトリーの一日の終わりにやるそのミーティングも本当にすてきなんです。
今日の良かったところ、良かった人を発表したり、
働く女性達から改善提案が出てきたり。
まだクメール語でスピーチする事は出来ずスタッフに翻訳してもらっている状態ですが、
いずれ自分の言葉で彼女たちと話したいと思います。
そうしたらもっと面白いんだろうなー。ワクワク。
ということでワクワクしたので寝ます。お休みなさい。