2014年3月31日月曜日

なぜこの忙しい時期にiLEAPに参加するのかということ 〜 感謝と言い訳

Facebookには少し書いたのですが、3月31日~4月12日まで、iLEAPのSALIというプログラムに参加するためカンボジア・日本を不在にします。SALIというのは東南アジアのSocial Entrepreneurのためのリーダーシップに関する研修とNetwork構築のための旅@シアトルであると自分では理解しています。

なお、SALIプログラムの内容についてはこちらをご覧ください。 iLEAPという団体の概要についてもリンク先から見ることが出来るかと思います。

このブログではこの(クソ忙しい)時期にプログラムに参加する理由と、支えてくれた皆への感謝を伝えたいと思います。かなり本音で書いているので、突然見た方はびっくりされるかと思いますがご容赦ください。

iLEAPに参加する理由

一言で言えば、多分今の自分にとって本当に大切なものを見つけるための旅になるだろうという直感によるものです。

多分それは「志を持った戦友」と、「自分の再発見」、そして「常に自分らしくいるための術を得ること」なのではないかと思っています。同時にそれほどわかりやすい言葉でまとまる必要もないとは思いますが。

そのためには自分のキーワードである社会起業家×東南アジア×Authentic Leadershipを追求するiLEAPのSALIプログラムが最も適していると思い参加することを決めました。この時期にこのプログラムにご招待頂いたというのは本当にご縁としか言いようがないことですが、紹介してくれた当団体の本木に感謝。

もちろん決算・予算をはじめとした様々な業務には支障が出ないように気を付けますが、それでもこのタイミングでの参加を認めてくれた団体のディレクター陣にこの場を借りて感謝したいと思います。

自分の悩み

自分が今長期的に陥っている課題の一つが「自分のやりたいこと、やるべきこと、やれることがそれぞれ良くわからなくなってきている」ということです。自分自身を見つめて考え直す必要があると感じていました。そうでなければ今後3,4年間を今のよりもっとギアを入れて走り続けることが難しいと思っています。

自分の個人的なミッションを再確認するプロセスの中で、自分にとって現在の事業を行っていく上で何に力を入れて何を辞めるべきか、どういう気持ちで関わるかということを再度整理したいです。その中で、困難に感じている現在の事業や高い壁を乗り越えていく大きなエネルギーを再度充填したいと思います。

なお、一見矛盾するようですが、わかりやすくキャリアや自分のミッションを整理したくないと同時に思っています。むしろ「すっきりしていなくて不安」という自分の気持ちにきちんと目を向けて、何が起きているのかを感じてみたいと思っています。

なぜiLEAPなのか?

経営者として最も身近な人である当団体の本木が、前にiLEAPのプログラムに参加して目に見えて成長したという事が一番の決め手でした。

そして次に関わる人のすばらしさ。とくに主催者の夫妻の人間力、包容力がまさに憧れるものであるということ。

最後に、これはシアトルに来てみて初めて感じたことですが、この町や人の持つ暖かさ、coolさ(本当に寒い。。。)が探索の旅に適しているんだろうな、ということです。日本やカンボジアにいたのでは絶対に気づかなかった自分に出会えそうです。

自分の組織に持ち帰ることが出来るもの

これはまだわからないというのが本音です。プログラムの内容わからないし(笑)。でも想像して書いてみます。

1つ目は、カンボジア人のマネジャーにリーダーシップというものがどういうことなのかを伝えたいと思っています。ちなみにうちのマネジャーの一人がこのプログラムに応募して、しかも落とされていたという事実があります。彼が学びたいと思ったことを帰った後に伝え、次回は是非彼に参加してもらいたいと思っています。そういう意味では、「かものはしの人はもう二度と来て欲しくない」と思われないように頑張らないと。。

2つ目には、自分自身のリーダーシップスタイルや立ち位置に自信を深めることです。それによって仕事一つ一つの熱量、そしてクオリティが変えていけると思います。また、一緒に働くスタッフ達の心にも今まで以上に火を付けたいですね。

感謝

まずこの日付にいなくなるために、予算作成や年度計画作成を急がなければなりませんでした。本日までに何とかどちらも一通り終わったのですが、それにはカンボジア事務所スタッフの協力が不可欠でした。大変な環境の中で快く協力してくれたスタッフ達に御礼が言いたいです。

また、日本のスタッフにも御礼とお詫びを伝えたいです。提出した予算のフォロー、決算のやりとり、報告書のやりとりなどに時間を使うことが出来ないためです。サポートしてくれているカンボジア事務局のスタッフもありがとう。

最後にこのような貴重なチャンス(と全ての費用)を与えてくれたiLEAPの皆さま、そして本プログラムのGrant Providerの方に感謝を伝えたいと思います。

Kentaを呼んで良かったと言われるように頑張ります。

2014年3月1日土曜日

仕事での贅沢

仕事での贅沢といえば、自分より優秀な人と働く事だと思う。

自分で起業した場合ではなおさら貴重である。そんなとき、メンターの人に定期的に関わって頂けるのは本当に贅沢な瞬間の1つだ。

沢山のメンターと色々な関わり方をして頂き、深い知識・経験を分けていただくとき、その洞察力と目線の暖かさに驚かされる。そして何より、ミーティングが終わった後にエンパワーメントさていることに気づくのだ。大変なんだけどいつも、なんか元気になっている。

例えば、今日の朝のアメリカ人の方とSkypeでミーティング。元インテルの中国のMarketing Country Directorという錚々たる経歴の方だが、手弁当で僕達の小さな小さな事業を細かくチェックしてくれる。

たった1時間のMTGでも3ヶ月にもわたる状況を理解し、私たちの視野を広げ、マネジャーとして細部にわたって管理することの大切さに気づかせてくれる。そして、長い目で見てどんな学びを得たのかを引き出してくれ、さらに様々なアイディアを与えてくれる。

また、励ましてくれること、謙虚であることも忘れない。その短い時間だけでも「何か学ぶ事があった」と言って頂ける。

それが結構ハードなんだけど、また3ヶ月後まで頑張って、きちんと報告したいと思える事に繋がっている。

自分もそういう在り方、関わり方が出来るようになりたいな、と憧れるなぁ。

今日得た素敵なインプットを村の女性達の成長につなげていけるように、バトンを落とさないように頑張ります〜

今日のアドバイスメモ「internal leadership pipelineを作り上げる」「forecastがずれたことを振り返ってforecastの精度を上げる」「システムを活用するためには適切なエンパワーメントとプロセス、投入が必要」

2014年1月27日月曜日

コミュニティファクトリーの自立に繋がる大きな一歩、JICAと連携へ

JICA草の根に採択されました!

JICAから草の根技術協力事業、パートナーシップ型という枠組みでコミュニティファクトリー事業に対して3年4ヶ月にわたってご支援をいただくことが決まりましたことをご報告いたします。

平成25年度第1回草の根パートナー型・採択内定案件

http://www.jica.go.jp/partner/kusanone/partner/

草の根パートナー型について詳しくは下記を参照

http://www.jica.go.jp/partner/kusanone/what/partner.html

 

プロジェクトのタイトルは「最貧困家庭の女性の経済的自立を目的としたコミュニティファクトリー事業の自立化プロジェクト」ということで、まさにCF事業の自立を行うための後方支援をJICAにご協力頂くことになります。

今年の4月から開始予定の3年4ヶ月のプロジェクトの中では、コミュニティファクトリー事業の推進に加え、村の女性達、スタッフ、マネジャーなどへの様々なトレーニングや会議、そしてより長い目での持続性を意識しカンボジア省庁との連携などを行っていきます。

かものはしプロジェクトとしてこのような長期・大型の他機関との連携は初めてのこととなります。活動の1つ1つ、領収書の1枚1枚の説明責任はもちろんのこと、多様な関係者の方々の経験やアドバイスを活かした本当に良いサービスが出来るように活動に邁進したいと思います。

大変だった舞台裏。。。

ところで、今回採択に至るまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。特に時間的な制約に苦しみました。なんといっても提出を検討してから実際に申請書を提出するまで、1ヶ月しかなかったのです。最初にJICAの窓口に相談しに伺ったとき、先方の担当者に「こういうのはすぐに出せるものじゃないから、半年に一度募集があるから何度か応募しながら良いプランにして通せるとよいね」と諭されたのを覚えています。

今考えるとまさにその通りで、ほとんど制度について知らない状況で締め切り1ヶ月前に来る団体なんて相手にしてくれただけでも本当に感謝しています。

それまでに一度もJICAからの支援を検討したことがなかった私たちにとって、JICAのホームページを読み込み、申請書の様式を理解し、自分たちの長期プランを整理しながら窓口に相談しに行くというのを全て同時並行にすすめるのは大変な作業でした。

何とか申請の日に間に合い、そして大変光栄なことに採択をいただいたのはほとんど奇跡とも言えます。そしてその奇跡は、コミュニティファクトリーとかものはしプロジェクトをずっと支えてきてくれた支援者の皆さんや、スタッフの皆の頑張りによっておこすことができたんだということを実感しています。

奇跡を起こした皆さんの支えに感謝

突然の問い合わせにもかかわらず、申請書を見て頂き真摯にアドバイスをいただいたアドバイザーの方々。

アソシエイトとしての入社10日目から右も左もわからないままで一緒に申請書を書き続けてくれた横山さん。夜に打ち合わせして、朝までに資料を作り直すということが何度もありました。

そして、今までのコミュニティファクトリーの事業をともに考え、ともに作り、ともに支え、ときに辛口ながらも愛のあるアドバイスをいただいた全ての方々に御礼を申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。

このプロジェクトを終えるころに、私たちが活動する村にはどんな変化が起こせるのか、スタッフの気持ちはどう変わるのか、そして自分自身の考え方・働き方も含めてどんな景色が広がっているのか、本当に楽しみです。

是非今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。

2013年11月19日火曜日

「姿を大切にする」

先日、日本に少しだけ帰国していたときに参加した保育園の面談で、素敵な言葉にいくつも出会った。

どのように子どもを育てるか、叱るかという文脈で、保育士の方がおっしゃってくれたのが

  • 「姿を大切にする」
  • 「気持ちを受け止める」

ということ。

「姿を大切にする」

うちの娘の次の課題は「脱いだ物をたたむ」ことだそうだ。その時に、保育園と家庭で連携してチャレンジしましょうね、と提案されたのが「脱いだ物をたたむ、洗濯物をたたんだときの姿を大切にする」ということ。単純に言えば、「しっかりと観察して、それが出来たら誉めてあげる」ということなんだろうが、そもそもの哲学が伝わってくる良い言葉である。

「気持ちを受け止める」

そして、「嫌々」が増えていろんな事がスムーズに進まなくなってきた娘をどのタイミングで叱るか、どう叱るかを悩むという文脈で提案されたのが「まずその『したくない』『別の遊びを続けたい』という気持ちを受け止めてあげること」であった。例えば「そうだね。はーちゃんは、まだおままごとしたかったんだよねぇ。でも今はお風呂に入る時間だから、お風呂に入らないとね。」のように一言挟むだけでも娘の気持ちの行き場が産まれるということであった。

テクニックだけでなく普遍的な哲学として

これを単なる言葉や躾のテクニックとしてではなく、気持ちや哲学の表出としての表現であるという事が十分に伝わってくる充実した個人面談だった。保育参加したときも強く思ったが、素晴らしい保育士の方々に囲まれてうちの娘や家族は幸せである。

もちろんこれはそのまま企業での人材育成にも通じる事であろう。哲学的なレベルでも、テクニカルなレベルでも。

と思うと、全然出来ていない自分が恥ずかしい。娘に負けないように僕自身も成長したい。

2013年9月30日月曜日

完璧なビデオゲーム

完璧なビデオゲームがあったとして、貧富の差は固定されるのか。

エンターテイメントの破壊力はすさまじく、テレビ・ビデオ・スマートフォンなどとのつきあい方こそ、これからの世界や特に途上国で人々が身につけるべきリテラシーの一つだろう。

貧富の格差が酷くなっても、不満をある程度解消できる手段が非常に安価で手に入れるようになったら、人々は火炎瓶ではなくコントローラーを手にするだろう。

パチンコやお酒はまだそれなりにお金がかかるので、歯止めがきくことがあるように思うが、電気代だけで続けられるビデオゲームに至っては。。

これを逆手にとって、ビデオゲームをやるだけで知識が身についたり、地域のコミュニティの力が強まったり、社会問題が解決できるような、そんなビデオゲームを開発できたら面白いな。

※それこそが本当のソーシャルゲームだと思うけども

2013年9月22日日曜日

カンボジア人と働いて気づいた本当に大切な3つのこと

「こんなことを言ったら、あなたに殺されちゃうかもしれないけど、私、転職が決まりました」

あるミーティングでの営業マネジャーの突然の告白に僕は頭が真っ白になった。一瞬ののち、平静を装いながら、彼女の話を聞いた。彼女は何度も「この組織が好き」「何の不満もない」と繰り返しながらも、新しく仕事が決まった世界有数のNGOへ挑戦するということを強い決意をもって話してくれた。3年間ずっと一緒に格闘しながら営業を伸ばし、組織にいつも笑顔をもたらしてくれていた女性からの告白だった。

「本当にあと3年以上はかものはしで働くつもりだった」

「でもまさか叶うと思っていなかった、クリスチャンとして働けるNGOへの就職という夢がそこにある」

「また新たなチャレンジ、新たな経験をしたい」

それを聞きながら、僕は率直に言って「裏切られた」とか、「この人だけは絶対にすぐに辞めないと思っていたのに」という自分勝手な気持ちを抑えるのに必死だった。

「なぜこんな急な辞め方をするんだろう」という怒りとか「どうせ辞めるなら、今まで本当に二人で時間を尽くして議論したりトレーニングしたのってなんだったんだろう」という悲しみに支配されそうになった。

しかし、同時に「あ、これはもう引き留めてもムダだな」とも思ったのだった。

やはり平静を装いながら「ショックだけど、君が新しいチャレンジを応援する」と何とか伝え、逃げるようにしてミーティングルームを後にした。

カンボジア人が職場に求めるもの

今回の辞職について、まさに寝耳に水といったかたちで仰天してしまった。しかしよくよく考えてみると、僕自身カンボジアで働き始めて5年目になっており、その間も本当に多くのカンボジア人スタッフとの出会いや別れがあった。

短ければ数ヶ月、長くても2,3年でスタッフが辞めることは別に珍しいことではない。もちろん5年以上働いているスタッフもいるが、多くのカンボジア人は「給与」「新しい経験」「トレーニング」などと様々な理由をあげ転職していった。

特にカンボジアにきて最初驚いたのが、

「3年以上も同じ職場の同じ肩書きにいては、良い経験が出来ない。それ以上は続けるべきではない」

と考えているカンボジア人が多かったことである。実際の仕事の中身・仕事環境の変化というよりも、肩書きやスキル名を気にするというのも最初は新鮮な驚きだった。さすがに1年以内で良く辞めているようなCVではカンボジア人にも好かれないが、「経験」という言葉で軽々と組織を飛び越えていくカンボジア人達を最初は理解出来なかった気がする。

この2年ほど、退職者が少なかったのですっかり忘れていたこの苦々しい感覚。正直油断していたというところだろうか。

しかし、1日たってあらためて考えてみたときに、自分の心にわき上がってきたのは

  • 彼女が夢をつかんだというのは本当に喜ばしいこと
  • 彼女が成長し、またカンボジアの人のためにその力を発揮しようとしている。その成長に関われたのは、かものはしが、そして僕自身がカンボジアのために貢献できたということでもある

という思いだった。こう書くとええかっこしいな感じだが、そう思うことで自分の気持ちに整理を付けたかった面もあったのかもしれない。

「あなたは本当に良いマネジャーだった」

じつは同時期に辞める財務担当のスタッフがいたのと、着任するインターン生がいたため、急遽その週にバーベキューを開くこととなった。そして、そのバーベキューは僕にとって一生忘れられないものになったのだった。

営業マネジャーの女性が、号泣してしまったこと、ずっと一緒に仕事をしていたインターン生も同じく号泣していたこと、それもある。

しかし、どうしても忘れがたいのは、辞職するスタッフに入り口に呼び出されて言われた次の言葉だった。

「私はこれまで3つのNGOや企業を経験してきたが、Kentaはその中でも本当に良いマネジャーだった。かものはしはいつもプロフェッショナルで、明るくて、前向きで良い職場だった。またいつかかものはしで働きたいと思っている。僕は事情があってやめるけど、これは本当の気持ちだ。」

という言葉だった。

どれくらい本当だったかはわからない。でも、どうしてもスタッフが辞めるということで自分の責任や限界を感じて自分を責めていた僕は、その言葉に色々なものを抑えることが出来なくなってしまった。

その後会場を後にした僕は、一人でバイクに乗りながら、号泣してしまったのだ。

後にも先にもバイクを運転しながら嗚咽をもらして泣くことはないと思う。

自分のやってきたことが間違ってきたわけではない。前向きな気持ちを持って働いてくれていたし、他のスタッフもそう思ってくれている。もちろん自分や組織の限界があって、人が離れていくことはあっても、一つずつ改善していけば良いじゃ無いか。

カンボジア人と働く上で大切な3つのこと

9月18日、営業マネジャーだった彼女から、既存スタッフに対してのFinal Presenがあった。(ちなみにうちでは辞める人によるFinal Presentation(組織に対するRecommendation付き。そして結構耳が痛いことも言ってくれる)+退職者インタビューを実施している)

またもや号泣してあまりプレゼンが出来なかった彼女だが、彼女がスタッフを愛して、そしてスタッフが彼女を愛していたことが再確認できた本当に素敵な時間だった。

今回のこと、そしていままでのことを振り返って、最後に3つのことを今後の戒めとしてまとめておきたいと思う。

  • 一緒にいた時間で少しでもそのスタッフが成長できたのであれば、例えその人が辞めても、それはカンボジアの人のためになっているのだという信念と覚悟を持つこと。その気持ちは違う国籍の人であっても絶対に通じるということ
  • みんなが新しい環境、キャリアにチャレンジできるような、向上心や志を持てる職場を作ること。そして同時に、一人の人が辞めたからといって決して傾くことのない強い組織を作ること
  • 泣きながらバイクに乗るのは危ないので、一旦止めてから泣きましょう

みんなの新天地での活躍を心から祈っている。

2013年7月17日水曜日

嬉しい偶然とご縁

さてプノンペンへの1週間の出張を終えて帰ってきました。色々な種を蒔いたので芽が出るのを楽しみにしつつ、まずはシェムリアップとわが家の雰囲気に落ち着いております。

プノンペンではジェットコースターのように様々な方に出会い、お話をし、お酒を飲み語り合いました。なんと言っても本当に沢山の日本人が様々なチャレンジをしているのがプノンペンの魅力。行く度にプノンペンが好きになっていきます。お酒もラーメンもおいしかったし!

そんな1週間の旅で一番驚いてご縁を感じたのが、あるJICAのシニアボランティアの方との出会いでした。

その方は銀行に30年ほどお勤めになった後、ご自身でヘッジファンドの会社を立ち上げられ、その後会社を売却されたそうです。そしてエンジェルのようなことをやられながら、2000年に入ってから新たなライフワークとして選ばれたのがJICAのお仕事ということで、中央アジアを初めとして様々な国でJICAの専門家やシニアボランティアとしてご活躍なさっていらったそうです。今回はご縁があって雇用に関する問題を解決するためにカンボジアに短期間でいらっしゃいました。

打ち合わせにあたって、私たちにもカンボジアの雇用ということに大きな問題意識と興味があるため、どんな話が聞けるのかと大変ワクワクしていました。そして、お話自体もその期待を超える実務的にも哲学的にも様々な気づきと刺激を頂けるものでした。

ただ一番びっくりしたのが、下記のやりとり。

シニアボランティアの方「私はXXX銀行に30年ほどいたんですよ」

青木「そうなんですね!私の祖父もXXX銀行でした。村井七郎というのですが。」

シニアボランティアの方「! その方は私の仲人、、いや、結婚式の主賓でしたよ」

ということで、なんと私の祖父(故人)が主賓としてお招き頂いたご縁があったみたいです。同席されたJICAの方も

「結婚式でご縁があった方と、そのお孫さんがこうやってカンボジアでまた出会うというのも面白いご縁ですね〜」

とおっしゃっていらっしゃいました。まさにその通りで、本当にご縁を感じるひとときでした。

 

改めて、「私が祖父や家族が紡いできた歴史の上に立たせてもらっているという事実」「数十年の時を超えて(40年くらい?)おなじカンボジアという国のためにどうにか貢献したいという思いでつながっているという事実」をかみしめる、そんなプノンペン滞在となりました。

今後ともよろしくお願いします!

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